こんにちは!
管理栄養士の北村絵梨子です。
「医者が教える食事術!?」
管理栄養士としてはとても気になるワード。
昨年から本自体は気になっていたのですが、なかなか読むことが出来ず…。
ですが、年始の落ち着いた時間に、ついに読むことが出来ました。
医学博士の牧田善二さんが書かれたものです。テレビなどでも紹介されていたので、ご存知な方も多いのではないでしょうか?
ネットで様々な情報が調べられる今日このごろ。私自身も、どの情報が正しいのか迷うこともたくさんあります。
実際に「人」を診て、実践し、分析した情報とはどんなものなのか?非常に興味がありました。
今回、この本について感じることがあったので、記事にしていきます。
もくじ
本全体のキーワードは「糖質」
全体を読んで感じたのは、やっぱり糖質制限なのだということ。
いたるところに「糖質」という言葉が出てきます。
「糖質制限」という考え方がどうもしっくりこず、最初は少し不快感を感じていました。
ですが、読み進めていくと、確かに制限ではあるのですが、「コントロールすること」の重要性について書かれていることに気が付きました。
頭ごなしに「糖質を無くす」というのではなく、「摂りすぎないようにする」という観点から食べ方が紹介されているのです。
詳しくはネタバレになるので割愛しますが、ジュースやお菓子などの砂糖(糖質)は避けたほうが良いとの記述などは、私も共感できますね。
本を読んでの共感ポイント 3つ
本を読んで、共感した点は3つです。
食事法とは自分の体の現在地を知ること
私自身にも当てはまるのですが、自分の体を知らない人が多いように感じます。
本の中で、「FreeStyleリブレ」が紹介されていました。
指先に針を指すことなしにいつでも血糖値が測定できるシステムです。
私も何度か測定したことがありますが、従来の針を指すシステムは非常にめんどくさいです。地味に痛いし、血が足りなければうまく測定できないというように、すこし厄介なものです。
本では、「FreeStyleリブレ」を使うことで、どんな食材を食べたら血糖値がどう変動するのかを分析し、食事に活かしたと書かれてありました。
当たり前ですが、こんな方法で健康状態を調べることが出来ることに驚きました。
自分で血糖値を調べるのは難しいかもしれませんが、体重や何を食べているのかを調べることは出来ます。
現状把握が出来ないと、どういう食事をすればいいのかも判断できません。
食事法とは自分の体で試してみること
便秘に効果があると言われているヨーグルト。
私も試しましたが、全く効果が出なかったので止めました(そこまでヨーグルトが好きではないというのも理由ですが)。
ヨーグルトも私達の体の中にいる腸内細菌も、様々な種類があります。
どの種類のヨーグルトが合うのかは、試してみなくてはわかりません。
食事を変えるには長い目で効果を見ていかないということなのです。1、2週間で「効果が出ない」と諦めるのは、何の意味も持ちません。
私みたいに、早々に諦めてはいけないということですね。
食事法とは自分自身でコントロールすること
栄養指導の中でも、「食事を変えましょう」とお話する機会も多いです。
ただ、「子どもに合わせたメニューが出るので無理です」と言われてしまっては、もうどうすることもできません。
ですが、この本では、「自分で食事を準備しましょう」とはっきりと書かれています。
さすがに食事を自分で用意出来るビジネスパーソンは少ないように思いますが、本質的なところはついています。
結局、食事は自分でコントロールしなくてはいけないのです。
私も栄養指導の中で「自分で食事を用意しましょう」と言えればいいのですが…。
発言するための自信が必要になりますね。
まとめ
本の中での「食事術」とは、糖質コントロールを味方につけて、自分自身でクリエイトしていくものではないでしょうか。
具体的な食事術については、ぜひご自身で読んで確かめてみてください。