こんにちは。
管理栄養士の北村絵梨子です。
皆さんが今の職業に就いたきっかけは何ですか?
初めてお会いする方にはもちろん、話の流れで、「どうして管理栄養士になったのか?」と聞かれることがよくあります。
改めて、自分自身の原点を確認したかったのと、進路に迷っている人の参考に少しでもなればと思い書きました。
もくじ
決断できない高校生が決めたこととは?
高校受験の際に、文系・理系を決めないといけなかったのですが、なかなか決められずにいました。
今思えば、中学3年生に将来を決めろという方がなかなか難しい話です。
私が出した決断は、「文理選択を後回しにすること」。
当時、開設された「文理系」というコースに入学することにしました。
後回しにするといっても、2年生に進級するときには決めなければなかったので、たった1年延びただけ。
すぐに文系か理系かを決める時期になりました。
最初は理系科目に興味がなかったのと、苦手分野と思い込んでいたので、文系を選んでいました。
ですが、ふっと自分の選択に迷いが生じたのです。
理系から文系は変えやすいと聞くけど、文系から理系はなかなか難しいとも言うし…。
文系に進む自分に自信がなく、「合わなければいつでも変えれる」という安易な思いから理系科目を選択することにしました。
栄養士を目指すきっかけとは?
転機は高校2年生の秋に訪れました。
家庭科の授業で、調理学について勉強をしました。
米が飯になるメカニズムや、ビタミンやミネラルの働きについてなど、学んでいくうちに楽しさを覚えている自分に気がついたのです。
当時は栄養士という資格があることは全く知りませんでした。
ですが、学問として栄養学を極めたいと感じ、栄養学科に進むことに決めたのです。
もともと、子供の頃から食べることは好きでした。
家族や親戚も食べることが好きだったので、うなぎや回らない寿司屋、中華料理店などにも連れて行ってもらっていました。
幼少期から「食べること」が身近だったのです。
料理番組を見るのも好きでした。
「きょうの料理」を何となく見ていたのを覚えています。
料理番組には興味があったのですが、作るのには全く興味を示さず。
「調理師という選択はなかったのか」と聞かれることもよくありますが、私自身、調理に関心がなかったので、考えることすらありませんでした。
結果的に理系に進んだのは間違いではありませんでした。
栄養学科に入学するのに必要な科目を勉強し、晴れて大学生になりました。
管理栄養士になるために、完全に抜け落ちていたこととは?
大学3年生の春、履修科目を登録する際に衝撃の事実を知ることになりました。
「管理栄養士になる」という目的ではなく、「栄養学を学ぶ」という目的で大学に入った私にとって、驚きの事実でした。
おそらく1年生の頃から耳にはしていたでしょうが、実際に試験勉強をする立場にならないと気が付かなかったのです。
ただ、私の中では、勉強してきたことを形にするという思いがあったので、試験を受けない、管理栄養士の資格を取らないという選択肢はありませんでした。
管理栄養士としてのキャリアは、栄養士と管理栄養士の違いをあまり良くわからずにスタートしたのです。
まとめ
今でこそ、管理栄養士であることに誇りを持っていますが、始まりは意外とグダグダでした。
ですが、今まで辞めずに来られたのは、管理栄養士という資格が学ぶことと食べることが好きな私自身に合っていたのでしょう。
好きを追求することなので、ストレスなく続けて来られたのだと思います。