こんにちは。
管理栄養士の北村絵梨子です。
先日、「健康についてのイメージってどのように考えているんですか?」と聞かれました。
普段から、「健康」という言葉自体を使うことは多いですが、
と、ふっと感じたのも事実。
正直なところ、「これ」というように定義をするのも難しいですし、何となくイメージもしにくい言葉。
今回は、「健康の定義」を私なりに考えてみました。
もくじ
健康の定義とは?
実は、「健康」という言葉は、WHO憲章にて定義がされています。
健康とは、肉体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない。
引用:|世界保健機関(WHO)憲章|公益社団法人 日本WHO協会
「肉体的、精神的」というのはわかりやすいのではないかと感じます。疾病(精神的なものも含む)がない状態というのはイメージしやすいですよね。
「社会的」と健康との関係がわかりにくいかもしれませんが、誰もが家族や友人関係、会社などの集団に所属する一員である以上、必要不可欠な言葉ではないかと思います。
ちなみに、私の考える健康とは、
- 理想としては、検診結果に異常がないこと
- 食事・運動・睡眠が整っている状態であること
- 人やものに感謝できること
- あらゆる場面で自信が持てること
もっとたくさんイメージはあるのですが、大きく分けてみました。何となく、「満ち足りている状態」というのが私の健康に関するキーワードになります。
自分の体のことはもちろん、仕事のこと、パートナーとのこと、家族や友人のこと、様々なことがリンクし、幸せな気持ちになります。
日々、暮らしの中で感じる心地よさが健康に直結していますね。
健康に対する意識が高いと「健康」?
健康とは、「自分軸で考えること」だと思います。
一般的に、特定保険指導と言われる栄養指導は、国が決めた制度と基準により、指導期間と回数が決まっています。そのため、対象となる方の要望通りになるとは限らず、あまり密にアドバイスが出来ない場合もあります。
栄養指導の相談者がクレーマーになってしまうケースも…
私たち専門職が相談者にお願いすることは、指導の期間中、ご自身で取り組んでいただくこと。
ですが、具体的なアドバイスやサポートが欲しい人もいるようで、しばしば「アドバイスがなかった」とクレームになることもあります。
先日の電話でも、「もっと食事内容とか細かく聞いて具体的に言ってくれないと何も出来ないじゃないか」、「個人に合わせた話をしないと意味がないんじゃないか」と、冒頭からクレームが。
何か自分に合ったやり方やコツを探してみましょう!
人に言われないと何も出来ない人もいるのも事実です。悪いことではないと思います。
ですが、自分で出来ることはたくさんあるのではないでしょうか?
健康番組などで得た情報を生活習慣に置き換えて長期的に取り組んでみましたか?
体重測定の結果と生活習慣を合わせて振り返り、分析し、行動につなげましたか?
「具体的にアドバイスがほしい」と言いますが、自身の生活習慣の良い点、悪い点を伝えることはできますか?
健康に関する悩みや問題を、誰かに聞いたり調べたりしましたか?
厳しいようですが、出来ることはたくさんあるのです。
結局の所、動かないと何も変わらないのです。
専門職からの情報提供はいくらでも出来ます。ですが、受け取る体制を整えて頂く必要があります。
情報をを活かすも殺すも自分次第です。行動するのは自分なのですから。
ちなみに電話で話された方には、やんわりと自分で出来ることもあるとお伝えしました。
「自分で行動しろってことやね」と、一言つぶやかれました。
最後はいろいろと質問もしてくださり、満足されたようでした。
自分ごととしての健康管理ツールの利用 ~Wilicoのご案内~
結局、健康とは、自分自身で管理していくことが必要なのです。
今はアプリなどで専門職がアドバイスをくれるものや、食事写真を送ると自動的に栄養価計算をしてくれるものなど良いツールもたくさん出ています。
私もご縁があってサービスを提供することになりました。登録が必要ですが、見てみてください。
コーチングをメインとした栄養アドバイスをさせていただきます。
健康を自分ごととして、考えていきたい方におすすめです。
まとめ
健康について考えることは、なかなか難しいことです。
人それぞれ答えが違うものになるでしょうが、私はいいことだと思います。
一人ひとりが考えて答えを出すことが日本を健康にする一歩ではないでしょうか。